働き方改革の成功事例!ユニークな取り組みも

働き方改革は従来の企業文化や個々人のライフスタイルの在り方、働き方に対する認識のありようなど、多面的な問題の解決の糸口を指向する取り組みと表現することができます。一億総活躍社会の到来のための最大のチャンスとの掛け声のもと、様々な企業で模索が続けられているのです。

働き方改革を職場で実践するときに、具体的に解決するべきテーマとして俎上に上がることが多いのが、非正規雇用者が直面する待遇格差・長時間労働の是正などです。そこでこれらの課題の解決に取り組み、働き方改革の成功事例の幾つかをご紹介します。

小売業として世界最大級の規模を誇るイケア株式会社は、グループ企業の売上は全世界で287億ユーロ(2014年)にのぼる多国籍企業です。その傘下であるイケア・ジャパン株式会社では、日本の労働現場における性別による不合理な職域制限や、個々人のスキルが十分生かされていない状況の打破を目指して、同一労働・同一賃金の考え方をとりいれ、数々の改革に乗り出しました。

正社員の女性イケアジャパンにおいては2014年に人事制度の大幅な刷新に乗り出しています。全社員の7割にあたるパートタイム労働者を短時間就業の正社員へと転換。職種ごとに職務内容が明確化されて同じ職務に従事する労働者には同一賃金を支給する、短期間正社員もフルタイム正社員への登用の道を開くなどの一連の改革を断行しています。これらの一連の取り組みの結果、従来はパートタイム労働者だった者も、正社員に登用されたことで責任感とコスト意識を持つようになり、社員の勤務意欲が向上し、短時間労働者の離職率が半減したなどの効果が見られるにいたっています。

もうひとつの成功事例は、コストコホールセール・ジャパン株式会社の働き方改革の取り組みです。会員制の倉庫型店舗を展開するという独自のコンセプトのもと急成長を続け、日本法人が1998年に創立されて会員数を伸ばし続けています。同社では管理職は年棒制、それ以外の社員などは時給制を採用。サービス残業を禁止し、人事管理制度の柔軟化も実施しています。

管理職登用後も個人の事情を勘案して正社員に戻ることも可能です。これらの働き方改革の結果、就業しやすい職場環境に成功、離職率が低下し勤続年数の長い社員が増えたことで、ひとりあたりの労働生産性の向上が見られています。また従業員の男女比率はほぼ同数となり、女性管理職も3割前後と女性にとっても働きやすい職場の実現に成功しています。